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私は最近、「世界化」、「国際化」、「地球化」、「グロバール化」などといった類似した意味の言葉をよく耳にするし、口にすることがある。私たちは、これまでこうした意味の一環として英語の学習や海外旅行を含め、海外進出にたくさんのエネルギーを注いできた。というのは、現代産業社会がアメリカを中心とする英語圏の国々の方式がグローバルスタンダードになりつつあり、
それに足並みをそろえて淘汰されないようにするための当然の過程だったとも言える。

これまで私たちは、一般的に外国人とか「異文化」を持った人と言えば、白い肌に英語を話し、先進国の人をイメージしていた。そして、彼らは私たちより進んでいる存在で、見習うべき対象であった。一方、コリアドリームを夢見て韓国社会にやってきた海外労働者や中国の朝鮮族、北朝鮮からの亡命者たちを「異文化」を持った人として理解しようとする姿勢はあまりなかったと思う。

JETで、日本の現地で活動するうちに、周りからお客さん扱いされることも少なくないが、やや見下ろされていると感じられることもあると思う。それから、多くの文化的衝撃を経験するだろう。ある社会心理学者は、人間が自国を離れ外国で生活することになった時、まず、新しい土地を踏む興奮の時期として陶酔の段階、次いで新しい環境での生活が始まる文化衝撃の段階、新たな条件の下で社会活動を徐々に習いながらある程度自信を持つとともに新しい社会網に編入されていく時期として文化適応の段階、最後に安定状態の段階に入るとした。(Culture and Organizations : Geert Hofstede)そして、ある文学学者は韓国人が日本で生活することになると、


1)いろんな興味を持って韓国と日本の共通点や日本の肯定的な面を見つけようする日本文化の段階、2)韓国文化と日本文化の違いが目につき始め日本人の行動様式を理解し得なくなる自己崩壊の段階、3)韓国文化と日本文化が本来異質的なものであることを見落とすようになり日本に対して極めて批判的な態度をとる自己再統合の段階、

4)両方の文化の違いを理解しながら黒白論理で両方の文化を判断しようとし韓国的考え方を持ちながら日本的行動や考え方を理解し得る適応力が生まれる自立の段階、5)文化的違いと共通点を認め客観的に評価を下す独立の段階、を経験するとした。(建前を乗り越え日本人の中へ : 水野俊平)しかし、異文化を経験する人すべてが同じ過程を経験するとは限らないと思う。私のJETとしての3年を振り返ると、ほぼ当てはまると言える。

私たちの周りでよく行われる国際交流はイベント性が濃い「外なる国際化」と見ることができる。ところが、これからはこれだけでなく前述したように韓国社会に「異文化」を持った人々の居住が増えるにつれ、外国人いわゆる「異文化」を持った人としてイメージしてきた人たちを含め、これまで「国際化」の範囲に入れなかった海外労働者や中国の朝鮮族、北朝鮮からの亡命者といった「異文化」の人たちを同じ視線で理解し、共に暮らす社会づくりをめざす「内なる国際化」を「国際化」と見る姿勢が必要であると思う。私は、これが私自身の真の「国際化」だと思っている。こういうのは個人の心の問題で、ある意味では理想とも言えるかもしれない。ただし、理想のない現実により明るい未来は期待できないことを言っておきたい。

 私は、外国で居住者として生活するうちに、文化的衝撃を経験したり、弱い立場になったりした時に「内なる国際化」ということをよく理解し得るのではないかと思う。そういう意味では、私にとってJETの経験は自分の「国際化」に目覚める契機になったと思っている。



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